井戸徳利 容量約3合
胴経 約12センチ
高さ 約15センチ
恐らく茶席のお預け徳利として大切に伝世されてきたものと思われます。
たっぷり掛けられた井戸紬も、窯割れするくらい火度が高く焼かれた為か
よく溶けて枇杷色のつややかな紬膚を呈しています。
津田宗及所持蜂須賀家伝来の大井戸茶碗「宗及」の釉調が、釉がかりが厚いうえに火度が高く焼かれた為に
よく溶けて釉膚の光沢もつややかで、荒い貫入が生じているところと、似ているように思えます。
500年以上も酒を呑み込んできたためか、深い味わいは、酒飲みの心を
捉えて離さない逸品かと思います。